建築営業のマイホームづくり 建物の外壁の種類を知ろう!

外壁の種類ってそんなあるの?

近所のおうちの外壁をよく観察してみてください。金属系、タイル、塗装などいろんな種類があります。

個人的には塗り壁がかっこいいですが、外壁材によってメリット・デメリットがあり実際に自分の家の外壁を決めるとなると迷います

最近のおうちの多くは窯業系サイディングが多く採用されてます

いきなり専門用語わからない!ですよね、、

外壁の種類を知る前に外壁を学ぶ上でよく聞く「目地」とは何か知っておいてください!

知ってるよ!って方は外壁の種類を学んでいきましょう!

サイディングってなに?

家づくりを考えはじめるとよく耳にする「サイディング」

車にもいろんな種類・特徴があるようにサイディングにも種類がありそれぞれ特徴があります。

住宅でよく使用される2種類を覚えてください

窯業系サイディング 

材質:セメントやけい酸カルシウムの原料に繊維質材料をまぜ成形されたもの

街中で一番よくみる外壁!

散歩しながら家の外壁を気にしてみてください ほとんど窯業系サイディング!

デザインが豊富なので「これ窯業系サイディングかな…?」となると思います

シンプルモダン、凹凸のある石目調、木目調のもがある

うん…見た目だけでいうと個人的にはどこか偽物感があって採用したくないかな、、、

でも最近では質感がリアルなものもあるようです

ではなぜ、採用率が高いんだろう

メリット

デザインが非常に豊富でモダン、石目、木目など好みに合わせて選べる(質感がリアルなものもある)

・普及率がよいため、安価で初期費用を抑えられる(㎡6,000円=7,000円程度)

デメリット

・耐久性が短い 商品のグレードにもよるが早いと10年程度塗り替えが必要。

・目地(シリコンみたいなもの)が外部にむき出しになるので打ち替えが必要10~15年

・重量があり建物が揺れやすい(外壁材の重量が重いほど建物は揺れる)

・地震等でクラック(ひび割れ)が入りやすい(クラックから雨が侵入する)

こんな方におすすめ

初期費用を抑えて色んなデザインから選びたい方

将来のメンテナンスコストを準備しておける方

メンテナンスについて

モルタル系の材質と表面塗装で構成される材料で防水機能は表面の塗装だけで機能しています。

モルタル系ですから濡れると浸みこみますからね

表面塗装のグレードにもよるが安い塗料だと10年高い塗料だと30年持ちます

ただ、目地の打ち替えは10年~15年程度で必要。

メンテナンスをきちんとしないと雨漏りしてしまいますね

金属系サイディング(ガルバリウム鋼板)

材質:表面の金属板と芯材(断熱材や遮音材)を組合せたもの

最近はやりの外壁材!

スタイリッシュでかっこいい!!

女性からは「なんか倉庫みたい、、、」と声が聞こえてきそう

木目調のパネルと組合せたりすればオシャレだと僕は思います

個人的に見た目も良いですし、費用対効果が高くおすすめな外壁材

自分の家を建てるならガルバリウム鋼板一択かな、、?

メリット

耐久性に優れている(錆に強い)
 20年に一度塗り替えメンテナンスは必要

・窯業サイディングとは違い、塗装が剝げても雨が浸入しない

・地震につよい
 材料が軽量のため建物が揺れにくく、揺れてもひび割れがしない

目地(シーリング)のメンテナンス性が高い
 目地(シーリング)は外部に露出していると紫外線や雨風で影響で劣化が早まります。
 金属サイディングの場合、窯業系サイディングに比べ外部に露出する割合が約3分の1程度になるため
 メンテナンスが少なく済みます

デメリット

・窯業系サイディングに比べると初期コストがかかる
 (長期目線で見ればコストパフォーマンスは高い)

デザインの種類がすくない

外部からの衝撃でへこみや傷ができる
 傷を放置すると錆びの原因になるので定期点検が必要

・他の外壁材と比べると雨の当たる音が金属なので響きやすい
 (断熱材が一体型になっている製品があるのでそれほど気にならない)

・周囲の環境の影響を受けやすい
 沿岸、工場、森林の近くだど潮風や排気ガスの影響で電食を引き起こし錆びる原因になる
 定期点検をしてメンテナンス頻度が高くなる

こんな方におすすめ

・デザインが気に入ってる人
 デザインさえ気に入れば費用対効果が高くガルバリウム鋼板一択でいいでしょう!

・費用対効果を重視している人
 耐久性が高くて補修がしやすい長期目線でみればコスパ最強

・耐震性を重視したい人
 他の屋根材に比べ軽量なため、地震の揺れが少なく済む

メンテナンスについて

窯業系サイディングは表面の塗装の膜だけで防水性を担ってる。

ガルバリウム鋼板は表面の塗装が劣化しても材料自体が金属のため水を通しません。
美観的な塗装や傷などメンテナンスは必要ですが外壁のひび割れから雨が浸入することはありません。

20年に一度、外壁の塗り替えをすれば40年以上は長持ちします。

外壁タイル

「メンテナンスフリーで大丈夫な外壁材です。」よく耳にしませんか?

そんな夢のような外壁があるの!?それでいて重厚感があり高級感がでる

タイルめっちゃいい!私もそう思ってましたが、、

うちの奥さんは「タイルの見た目がきらい!」といっており、好みがはっきり分かれるのでしょうか、、、

外壁タイル

材質:石や土、粘土を約1,300度の高温で焼き固めたもの

なんといっても見た目の高級感が他の外壁とは違いますね、、

高級そうな住宅でよく採用されてます

初期費用は高いけどメンテナンスがいらない

そんなイメージがありますが実際どうでしょうか

メリット

・立体感が出て高級感や重厚感がありデザイン性が高い

耐久性が高い
 非常に硬く頑丈なため、紫外線や雨風から家を守り、傷や汚れが目立ちにくい

メンテナンス費用が抑えられる
 外部に露出する目地が少なくシーリングのメンテナンス性が高い
 汚れが付きにくく、雨で汚れを流してくれる材料もあるため美観を保つための
 塗り替えのスパンが長くメンテナンスの費用が抑えられる

デメリット

・初期費用が高い
 タイル貼るために下地を設置しその上にタイルを張るので簡単に言えば通常のサイディングの2倍は費用がかかるでしょう

・職人の腕により耐久性に差が出やすい
 手作業のため、人により施工技術に差が出やすく特に工務店などで建てる場合は非常に再現性が低いので注意が必要
 タイルをよく施工している工務店や規格化されているハウスメーカーを選ぼう

・なにか不具合が起きて補修が必要な場合、補修費用が高い   
 例えば、施工した職人の腕が悪くてタイルが上手く接着していない場合、
 地震の揺れなどにより壁から落下する可能性がある
 定期点検をして浮きを確認し補修する必要がある
 他の外壁は塗装だけでメンテナンスできますが。タイルは一度、めくり再度接着したりと工程や手間が多いので補修する際の費用が高い

こんな方におすすめ

・高級感のあるデザインにしたい方

・耐久性を高めたい方

・メンテナンス費用がかかりにくい

個人的ににはタイルのを採用するのであれば規格化されていて保証の手厚いハウスメーカーが良いと思います

タイルの施工に慣れてない工務店、保証が悪い工務店、タイルの外壁で失敗すると逆に今後のメンテナンス費用がとんでもなくかかる可能性があります

メンテナンスについて

・メンテナンスにかかる費用はサイディングに比べれば耐久性が高く、シーリングのメンテナンス性も高いのでメンテナンスのスパンが短く済むので費用は半額ほどになる

地震や経年劣化でタイルの浮きの点検や補修を一般的には10年おきに必要
 浮きが確認され補修が発生した場合にはサイディング以上に工程や手間がかかり費用が高い

塗り壁(ジョリパット)

材質:塗り壁塗材の一種で塗料に砂などを混ぜて作ったモルタル外壁塗装材

街を散歩していた「この家なんかおしゃれだな~」と思うとだいだい塗り壁、、、

僕の好みなだけかもしれないですが、デザイン性が高い

今回は塗り壁の一種ジョリパットがよく使用されるので紹介します

タイルの紹介時に説明しなかったですが、外壁には「乾式工法」と「湿式工法」の2種類あります

サイディング材などの既製品のパネルを貼り付ける外壁を「乾式工法」

ジョリパットなどの塗材を下地に塗って仕上げる外壁を「湿式工法」

タイルの施工方法2パターンあります

・モルタルでタイルを貼る工法は「湿式工法」

・接着剤を用いてタイルを貼る工法は乾式工法

メリット

デザイン性が高い、唯一無二の外壁にすることができる
 仕上げのパターンを変えたり、色味を変えたり自分らしく個性をを表現できる

デメリット

割れやすい
 ジョリパット自体は粘性のある塗材で建物が揺れても追従するためひび割れしにくいが、
 下地のモルタルが割れやすいため、ジョリパットも引っ張られてひび割れしやすくなる

汚れやすい
 表面に凹凸があり汚れやカビが発生しやすい

・価格が高くなる
 デザイン性が高いですが、デザインを凝ると手作業による手間はかかり工賃が高くなる

イメージとの差異が生じる
 デザインを細かく打合せしないと想定のイメージと違った印象になるので
 施工中に確認するなど自分の主張をきちんと工務店に伝えましょう

こんな方におすすめ

デザイン性にこだわたい方
 デザイン性は抜群におしゃれ、デザインを重視したい人はこれに決まり

10年程度で必要な塗り替えを楽しめる方
 汚れてくると洗浄・塗り替えが必要になるためそれを逆にデザインが変更できる!と
 楽しめる方はおすすめです。

メンテナンスについて

・汚れやカビが定着しやすいので定期的に点検と清掃が必要

・細かいひび割れが入るので点検や塗り替えが必要
 経年劣化でひび割れを起こし放置すると雨漏りの原因となる

・他の外壁と比べると細かい点検・清掃や短いスパンで塗り替えが必要となるメンテナンス費用がかかる

まとめ

それぞれの外壁にメリット・デメリットがあるので自分の家づくりの方針にあって納得できる外壁を選びましょう!

各ハウスメーカーや工務店に行くとその会社が得意とする外壁材を紹介してくれるので予め自分の好みの外壁材を決めてからその材料を得意とするハウスメーカーや工務店に行くといいかもしれません

どんな建材にもメリット・デメリットがあるので建材について勉強し理解を深め後悔のない家づくりを一緒にしていこう

個人的にはコスパの良い金属サイディングかな、、、

みなさんはどう考えますか、ご意見お聞かせください

1 COMMENT

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です